歴史の節目を見事に描ききったサガ フロンティア2

私はサガシリーズが好きです。
所々に潜むシステムの理不尽さと独特のオリジナリティ、そしてゲームの深さ。
やり込むことが好きな人ならサガシリーズは外せないでしょう。
ですがサガシリーズが好きな人はやはりそのゲームシステムに目が行きがちです。
ストーリーは基本的に2の次ではないでしょうか。
ですがこのサガフロンティア2のストーリーは絶品です。
歴史の大転換を見事に表現できていると私は思います。
私はこのゲームをプレイした後から歴史ものの小説や漫画に手を出すようになってしまいました。
それほどのインパクトがそこにあったのです。
サガフロンティア2では2つの歴史の節目が描かれています。
まずアニマによる術主体の世界から鋼の世界への転換期、そしてエッグという先住種族の妄執な意志からの脱却です。
前者は表の世界が舞台の中心になり、後者は裏の世界が舞台の中心になって展開していきます。
歴史の流れがこのゲームのメインなので、プレイヤーが操作するキャラは歴史のイベントごとに変わるのですが、どのキャラも色々と他のキャラや歴史に絡んでいて、キャラへの愛着が失われることはありません。
逆にキャラ同士の絡みが表と裏の世界を結びつけ、この世界感を分厚くしてくれます。
ですが1人だけこのゲームの中で特別に好きなキャラクターがいます。
鋼の世界への転換のキーパーソンになったギュスターヴというキャラです。
術不能者ということで母親と共に王宮を追放された元王子という背景があります。
術不能という劣等感に塗れた少年時代から鋼と出会い、親友や支援者を得て成長していく姿と劣等感が拭いきれずにどこか危うい要素を残している姿はよくある完璧な王ではなく、人として悩める王をうまく表現していました。
彼の人生の終幕は衝撃的なイベントであり、同時に彼の後を継ぐ者たちが世界を変えていく姿は実際の歴史のように見ていて感動しました。
私に歴史好きというレッテルを追加したサガフロンティア2というゲームは、架空でありながら歴史の変化のおもしろさを私に伝えてくれたゲームでもありました。
サガシリーズのシステムに、このストーリーがついて私が好きになる以外の選択がなかった最高のゲームです。