『ヘラクレスの栄光 ~魂の証明~』

ギリシャ神話の世界を舞台に、複雑な人間模様が絡み合いながら、巨大な陰謀に立ち向かっていくRPG。いやはや、DSのゲームでも、作り手の腕次第で良い物が出来るのだなと、実感させられた作品でした。わかりやすいように、部門別に評価してみましょう。

『ヘラクレスの栄光 ~魂の証明~』

・戦闘

戦略性、戦術性ともに高く、面白い。時間がかかるのが難点だが、工夫がもろに生きてくる作りはすばらしい。しかも飽きが来ない工夫がシナリオレベルでなされていて、敵も基本的に強いため、緊張感がすばらしい。

ただ、レベルアップの時の能力上昇が少し大きい。クリアくらいまではバランスが保たれているが、ラストダンジョンで経験値稼ぎをすると、かなりバランスが崩れるかもしれない。

・シナリオ

すばらしいの一言。近年プレイしたRPGの中では文句なしに上位に入る。複雑に練り込まれた伏線、単純な価値観ではかることが出来ないストーリー、ギリシャ神話という題材を大胆に料理したシナリオ展開、いずれもハイレベル。最後まで飽きることなし。予想もつかない展開が起こることも日常茶飯事。

個人的には、連戦の数は半分に減らしても良かったような気がするが、それはご愛敬。

・キャラクター

非常によく作られている。その上、五人中実に三人に終盤容姿の変化がある(戦闘時も姿が変わる)等、飽きが来ないギミックも工夫されている。また、一人としてシナリオに重要な関わりをしていない者がいないなど、作りはきわめて重厚。

いずれのキャラクターも面白く、そしてすばらしい。この愉快な奴らであるからこそ、シナリオもまた盛り上がったといえましょうな。