アトラスが放つ王道クラシックRPG第三弾。
シリーズ物伝統の「三本目は鬼門」のジンクスは果たして?
個人的には、非常に満足のいく完成度で楽しめました。
まずは、世界樹シリーズの特徴でもある雰囲気と難易度。
あくまでプレイヤー主導のゲーム構成は今回も健在です。
キャラクターの職業一新や、サブ職等で遊びの幅も増えました。
また、細かな点がユーザーフレンドリーな仕様なのも好印象です。
三種のマルチエンディングは、昔の真女神転生を彷彿とさせますね。
次にストーリーですが、お約束を踏まえた危なげない無難な印象。
しかしながら、テキスト表示のみにこだわった演出が今作も映えます。
プレイヤーの想像力をいやおうなく刺激する作りは、秀逸の一言。
昨今のムービー主導劇場型RPGとは、一味違う楽しみが味わえます。
また、新要素として加わった航海が、いいアクセントになるかも。
個人的には蛇足と感じましたが、非常に凝った作りが印象的です。
迷宮探索のみならず、今回の冒険は外の大海原でも繰り広げられます。
ただ、ミニゲーム的な物としては、少々本編への影響度が高いような…
特に、大事なリミットスキルがほぼ航海でしか入手できないのが残念です。
何はともあれ、シリーズ物としての期待にそうデキかと思われます。
前作からのファンなら、まず安心して買えるレベルではないでしょうか。
また、システム面の成熟化や職業刷新に伴い、新規ユーザーにもオススメです。
想像力と知恵と運…それを試したいならば君は買ってもいいし、買わなくてもいい。